11.ヴィーガンに抵抗する人の理由
私は今でこそヴィーガンだが、それまではベジタリアンとかヴィーガンという思想は自分には関係の無いものだと思っていた。
私がヴィーガンによって糖尿病が改善したことを周囲の糖尿病患者や、その家族に話しても「野菜だけしか食べないなんて無理」「自分はそこまで悪い状態じゃないから」と拒否られるという。
だが、糖尿病が家族にいる母親や奥さんは、真剣に栄養学を学んで、家族の健康を取り戻そうとしている事を忘れてはいけない。
ヴィーガンに取り組まなくても改善できている人(HbA1Cが6.2以下)は、そのままの生活でも良いだろうが、長年状態が改善しない人は、考えを改めた方が良い。
だが、私も今までは菜食主義には抵抗があった。それは食肉が男性のイメージそのものだからである。
最近は草食系男子とか肉食系女子などが話題ではあるのだが、そのイメージは男性らしさや女性らしさとは真逆である。
つまり肉食系のイメージは
「積極的」「頼もしい」「強い」であり、
対して草食系のイメージは
「消極的」「優しい」「か弱い」というイメージなのではないだろうか。
ちなみに私は上記で言われる肉食系女子よりも、お花のように守りたくなるような優しい女性が好きであるのだが、まぁそれはどうでも良い話かな・・・。
人は自分の理想に近付こうと行動する。草食系男子のイメージは自分の理想では無いのだ。
だからヴィーガンとなった今、もし私が草食系男子と言われたならば猛烈に反発するだろう・・・
つまりそのくらい私は菜食主義の「イメージ」に抵抗があったのである。
だが1年半前に心臓の冠動脈にステントを6本入れて、その1年後にそのステントの入り口付近に目詰まりが見つかり、また2本ステントを追加することになって「もしかして毎年ステントを追加する事になってしまうのか?」と真剣に悩んだ。
カテーテル検査やステント手術は入院を伴うので仕事にも穴をあけてしまうし、万が一の事も考えなければならない。
ヴィーガンで糖尿病が劇的に改善したことにより、来年の心臓の検査が楽しみではあるが、糖尿病そのものが完治したわけではないだろう。
つまり糖質や炭水化物やカロリーを控えなくても良くなったが、健常者のように食肉をすればまた数値が悪くなる事は予想される。
なので、今後も毎日の血糖値測定と2~3ヶ月毎の通院は欠かさず、ヴィーガンを続ける必要がある。
余談だが、コロナ対策では「人流を抑えよ」と言われているが、一向に改善しないから今や人々は言うことを聞かない。
私の糖尿病対策も「糖質を抑えよ」と言われていたが、それでは一向に改善しないので通院や投薬をしなくなるのと似ている。
だが糖尿病は自分だけの問題だから改善できようができまいが勝手な話だけれど、コロナ対策は社会的な課題だから皆が出来る事を考えなければいけないので、次元が違う話で、例えとしては適切ではないかも知れないが、人は頭ごなしに制限されても効果が出ないと諦めてしまうのである。
つまり言いたい事は、「効果がない場合は、違う策を打つ必要がある」という事なのです。
私にとっては、まさにヴィーガンが科学的根拠のある対策だった。
もし長年、成人病で通院しても数値が健常者の値にならない人は、ヴィーガンを試してみる事をお勧めする。
性格的に肉食系の私は、世界中の人々がヴィーガンになれば良いと、つい考えてしまうが、まぁそこまでは言うまい(笑)
ご自分の病状に合わせてヴィーガンを取り組んでみると良いだろう。