ヴィーガン@糖尿病の記録

ヴィーガンで糖尿病が治った記録

1.糖尿病治療を振り返る (はじまり)

私が糖尿病になったのは35歳くらいの頃。2021年現在53歳。

これまで合併症で苦しんでいたが現在驚くほど改善し、インスリン注射も血糖降下薬も不要となった。

これまで私がしてきた事を振り返り、成人病で悩んでいる人の参考になればと思いブログを始める。

 

(1).糖尿病は若いうちは全く気にならない

 35歳頃、健康診断で血糖値が引っ掛かり、病院で再検査すると、糖尿病の初期だから気を付けろとに言われた。

私の父親も35~36歳頃に糖尿病と診断され、1ヶ月程入院した事を覚えている。父はそれ以来糖尿病が悪化することは無かったが、毎日酔うまで酒を飲んでいたからか、通院と軽度の投薬は一生涯続いた。

 

世間で言われる「糖尿病」のイメージは、以下だろう。

1.足が腐り、切断することもある。

2.目が見えなくなる。

3.心臓病になり心筋梗塞で死ぬ。

4.腎臓が悪くなり透析しなければならなくなる。

 

などなど、恐ろしい事を聞かされているのだが、私の父を見るととてもそのような事はなく、父は1度の入院だけで、その後はヘモグロビンA1Cの値がずっと5.5~5.7という優等生だった。(正常値は6.2以下であるので全く問題が無い)

ましてや糖尿病は遺伝の問題とも言われていたので、父の状況を見たら、息子の私が さほど悪くなる事は無いと思っていた。

だから、周囲や病院からどんなに糖尿病の恐ろしい合併症について聞かされても、それらは特殊な事例であり、ほとんどの糖尿病患者は合併症など発症せずにむしろ2~3ヶ月に1度の検査をしていて、健康的ではないかともおもっていた。

 

だが便秘がきっかけで、治療が必要な程の糖尿病の状態であることが発覚して糖尿治療では入院を2回したが(1度目はHbA1cが11.8、2度目はHbA1cが13.6)、それでも私は実際には体に痛みは無く、まだ「病院は無駄に怖がらせているんじゃないのか?」と考えていた。だから退院後も食事に気を使ったり薬を飲んでいても、あまり改善しない状態に嫌気がさして「どうせ自分は合併症など発症しない」と正常性バイアスで考えて、通院も途中でやめたり、薬も飲んだり飲まなかったりしていた。

 

入院すれば数値はしばらく改善するが、深刻に糖尿病問題を考えていない生活をしているので半年か1年経過する頃にはまた数値は悪くなる。

 

とは言っても、一応 糖質を気にする生活はしていた。

1.甘いジュースは飲まない

 糖分が入った飲み物は一切飲まない。お茶やブラックコーヒーだけ。

2.料理で砂糖は全く使用しない。

3.フルーツは控える

4.炭水化物は控える

 米やパンなどは控えて、たんぱく質を多く取る。いわゆる「低糖質 高蛋白」を心掛けていた。

5.赤身の肉にする

 たんぱく質の摂取には、脂身の少ない鶏肉をと気にしていたが、豚肉や牛肉も食べていた。

(比率としては鶏肉40%、豚肉40%、牛肉20%と言う感じか…)

6.酒は蒸留酒にする

 ワインや日本酒やビールは飲まず、焼酎やウィスキーなどを飲むようにする。

 

というくらいか…

多分、世の中の多くの成人病患者がしている事だろう。これが通風患者でも同じように「糖質」ではなく「プリン体」に変わるのだろう。

 

いま振り返れば、上記の「4と5」が糖尿病が改善しない原因だった事は後に書く。

 

糖尿病の栄養指導では、糖質やカロリーについて聞かされる。

カロリーについてはとても私が守る事は出来ない制限である。

(まぁそうやって言い訳してるほど糖尿病を甘く見ていたのだが…)

病院からは1日1950kcalを推奨されたが、多分1日2000~2500kcalくらい(平均は2200くらいか)摂取していただろう…

この頃は、せめて糖質だけでも制限していれば重度の合併症にはならないだろうと考えていた。

だがこの後、私の身に起きた症状を書いていく。